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お客様の利益を第一にて考えるべし!
平成30年が幕開け、早くも中旬を過ぎました。皆様いかがお過ごしだったでしょうか?
このお正月は大きな事件、事故もなく気候も穏やかでした。
私は、年始のご挨拶に東京に出向き、その帰り、国立西洋美術館と東京都美術館に寄り美術館めぐりと、ゆったりとしたお正月を過ごすことが出来ました。

さてそんな折、1月11日新潟県三条市のJR信越本線で、4両編成の普通列車が大雪のため動けなくなり、乗客約430人が15時間半に渡り、車内に閉じ込められるという事態が発生しました。
もちろん自然災害は不可抗力であり、現場のJR職員はスコップで雪かきをするなど懸命な努力をします。
しかし、尚も降り続く雪はそんな努力をもろともせず、列車は雪に埋もれていきます。
ここで危険を感じたJR側はJRバスに振替輸送を依頼します。
しかし、運転手が揃わない等の理由でJRは拒否されます。
その後、三条市がこの事態を知り、マイクロバスでの搬送を申し出るのです。しかし今度は、JR側がこれを拒否します。

なぜ…?
JRトップにどのような判断が働いたのでしょうか?
JRグループのメンツを大事にしたのでしょうか?
テレビでJRの謝罪会見をみると、乗客を一度に輸送したかったとか、乗客の安全を考えたとか釈明していましたが、後付けの理由にしか聞こえません。
結局、問題は乗客(お客様)のためになるのか?
お客様の利益を優先した判断なのかに尽きると思うのです。

実際、グループのバスを要請し断られ、救急車が列車に近寄り、夜中には、乗客の家族が車で迎えに来ています。
あの気象条件で、列車の外に出ることは、乗客の安全のためにならないと判断したと言われても、全然説得力がありません。
15時間半、列車に閉じ込められた乗客はかなりの身体的、精神的なダメージを負ったのは間違いありません。
三条市が差し出したマイクロバスで、ピストン輸送した方が、乗客のためであり、乗客の利益に沿った判断であったと思うのです。

どんな職業でも同じです。
「工事現場で何か迷ったときは、お客様のためになるかどうかで判断すべし!」
「家を売らんがための無理な資金計画はお客様のためにならず。お客様を大切な友人として、守り続けていかなければならない!」
これは当社のモットーでもあります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


梅津寿光