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熊本視察で思ったこと…。
先日、熊本を視察して参りました。
一番被害のあった益城町は、熊本空港からすぐ近くに位置する所。
被害の状況は、住民感情を考慮し車窓からのみの視察となりましたが、直下型の地震の威力は凄まじく、建物崩壊に関しては東日本大震災より激しい様に思います。
解体を待つ崩壊した建物と瓦修繕を待つブルーシートに覆われた屋根が建ち並ぶ町並みは、我々の5年8か月前の姿と重なります。

次に、大きな被害にあった熊本城へと移動。初めて見る熊本城は、黒くそびえ立ち、その存在感に圧倒されます。
名将、加藤清正が築城した不落の名城…なるほど、そこにきらびやかさ、優雅さとかは感じない。
いかにも戦いのための城と言った雰囲気がひしひしと伝わってくる。
お城内部は立ち入り禁止でしたが、近くからでも石垣の崩壊、天守閣の滑落と、深刻な被害状況は確認できました。
ひん死の重傷でも、必死で威風堂々たる姿を保とうとする熊本城に感激です。
また熊本城の中で、築城当時より、一切手を加えていない天守閣の被害はほとんどなく、焼失等により再建をされた天守閣の方が重大な被害を受けたと言います。
江戸時代の職人の技術力の高さに感服すると同時に、建物の構造のバランスの重要性を痛感させられます。
いずれにしても、これだけの価値ある建築物…多大な費用と期間を必要としますが、一日でも早い修復を強く望みます。

以上が熊本視察を終えた感想ですが、地震発生から約7か月。復興のピッチは予想以上に速いというのが印象です。
インフラ整備も順調に進み、熊本市も活況を帯びています。
それにしても、熊本市があんなに大きな都市だとは…恥ずかしながら、私の全くの認識不足でした。
熊本市の人口は約73万人、わが福島市の人口は約29万人。何と2.5倍の差があったとは驚きでした。

前向きで復興のピッチを速める熊本地震の被災地、なかなか復興の進まぬ東日本大地震の被災地この違いに横たわるもの…それは、津波と原発事故の2つかと思います。
私達が、東日本大地震の被害を語る時、この2つは必ずついて回るものだと認識すべきなのです。
その2つを加えることが、今後の私達の役目でもある。
そのようなことを思いながら、強行軍だった1泊2日の熊本視察を無事終了、帰途に着いたのでした。

梅津 寿光