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幸多き年でありますように・・・鬼は外!福は内!
ご挨拶が遅くなりました。今年もどうぞ宜しくお願い致します。


12年ぶりの大雪に見舞われた福島市。ほとほと参りました。
あれよあれよという間に降り積もる雪に道路も工事現場も大混乱。上棟を翌日に控えた現場は、雪かきに追われましたが、職人さんの協力で予定通り当日を迎えることが出来ました。当日は打って変わっての青空となり、お施主様も満面の笑顔…一同乾杯!おめでとうございます。


さて、お正月が終われば節分ですね。文字通り季節の分かれ目。翌日が立春となり、暦の上では春を迎えます。寒さが厳しいのはまだまだなれど、寒さの先に春が感じられ、やはり気が晴れやかになるのではないでしょうか?
四季の移り変わりに想いを馳せて、色々な伝統行事が引き継がれている「日本」。本当に情緒あふれる国だと思いませんか?


そこで、ご存知でない方のために、我が家の正統派(?)節分についての正しい過ごし方を説明します。
まず、ヒイラギの枝と焼いたイワシの頭を、玄関はじめ家の他の出入り口に立てます。これは焼いたイワシの臭いを鬼が嫌がり、ヒイラギのトゲを鬼が痛がる。いずれにしても鬼を近づけないようにするためです。
そして夕方、炒った豆を一升ますに入れて、神様にお供えします。次に、神棚に向かい「福は内、福は内」と祈りを込めて優しくまきます。そして各部屋の戸や窓を開け、大声で「鬼は外」と2回豆をまきます。大声でないとだめです。なぜなら、小さな声では鬼は逃げませんから…。幼少のころ恥ずかしくて大きな声を出さないと、よく亡き父に叱られたものです。
そして鬼が入って来ないように、すぐに窓を閉め、「福は内」と部屋の中に2回豆をまきます。これを家中の部屋を回りながら行います。ちなみに生の豆はだめです。なぜなら、もしかして外にまいた豆から、鬼の芽が出てくるかもしれませんから。
豆をまき終わったら、その豆を自分の歳の数だけ食べます。これにより一年の無病息災が叶うとされています。
つまり鬼というのは、邪気や厄の象徴で、立春の前日(大晦日)にこれを追い払う。そして、翌日からの新年が、家族全員、健康で幸多き年でありますように…祈るということなんですね。
私の家は職人の家庭だったので、習わし、伝統行事、神事ということについては、とても重んじていたように思います。それは、今でもいい思い出になっていて、節分の時期になると父の事を思い出したりします。


日本には、暦に合わせ色々な行事、風習があります。これから続く桃の節句、端午の節句、菖蒲湯等々…。四季のはっきりしている日本ならではの文化ですね。そして健やかな成長や幸せを願う優しい感情が溢れていると思います。これって、子供の成長にはとても大事だと思っています。
無病息災を願って、鬼は外!福は内!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

梅津寿光