皆さんこんにちは、梅津です!今回は、超辛口の話になります。どうかご容赦下さい。
新聞報道等でご存知の方も多いかと思いますが、今度は何と、住宅業界トップの積水ハウス社員の「建築士詐称」が発覚しました。びっくりです。建築士の免許を偽造して平然と業務に就いていたわけですから、あきれるばかりです。本当に情けなさと怒りがこみ上げてきます。お客様は偽の建築士と打ち合わせてマイホームを造ったということですよ。この「偽の一級建築士」実に762棟の住宅に関与していたということです。
住林に続いてのこの偽建築士の発覚。結局大手ハウスメーカーだからと言って、信用できないっていうことですね。
組織が大きすぎて自分の社員を把握できない。責任の所在が不明確。全くこれが一部上場会社のやることですかね。「住宅」だって、人の命を預かる所で守る所です。
その意味では無資格の医師が診察して患者の方に処方箋を出して治療していたということと、さほど変わらないと思いますが・・・。お客様に対して強烈な裏切り行為ですよ。だってお客様に、名刺の肩書きあるいは、会社案内にも嘘を書いて信用させていたということですから。これが我々地域に根差す工務店だったら、大変です。地域の方から完全に信用を無くして、会社はこの世から消滅することになると思います。大きくても小さくても同業者、本当に怒りがこみ上げてきます。
さて、皆様もご存知かと思いますが、先日、当社の新展示場が八木田にオープンしました。お陰様で多くのお客様にご来場いただきましたが、今までのイベントとは異質なものを感じました。
ご来場者の半数の方が避難されている方、そして警戒地域、もしくは帰宅困難地域に家を持っていられる方でした。その方々ですが、このままでいいのか。自分たちの安住の地を求めて、避難先のここ「福島」に土地を求めて家をつくるか?それとも他の地域に求めるのか?自分たちの人生を見つめながら苦悩している姿が、垣間見られました。
そしてそこに、今帰る事の出来ない故郷にある我が家への思い。中にはまだ建てたばかりであと30年もローンを抱えている方も…。悔しい思いと、これからどうにかしなくてはならない。
そんな複雑な思いが交錯した、今までと、雰囲気が違った新展示場グランドオープンでした。
いずれにしても、震災から1年6か月。前に進まねばならない。それには「住まい」をどうするのか?一人ひとりの人生がかかっています。
それに対して、東電、国の方針がもっと明確でなければ、避難されている方はスタートを切れない。「どこに相談していいのかわからない」そんな切実な声もありました。
私も「住まい」を供給する側として、もっと、国の政策を理解をして、故郷を失った方の悩み、苦しみを正面から受け止め、相談相手になり得るようにしなければならない。無念さを抱えながらの再起。ここ福島には、様々な事情を抱えた人が大勢いる。1年半を過ぎてそれが大きなうねりになりつつある。そのようなことを感じた今回の「グランドオープン」でした。
福島の復興のため、微力ですがこれからも全力で頑張ります!
梅津 寿光
