東日本大震災から一年。先日の3月11日には各地で追悼式が執り行われ、午後2時46分には、多くの犠牲者の方々に対し、日本中で黙とうが捧げられました。ここに改めて被災された皆様に心からお悔やみを申し上げます。
今になって明かされる原発事故の新事実。初期対応のまずさが取り返しのつかない現在の状況に陥れてしまった。東電、政府の対応のまずさは知れば知るほど目を覆うばかりです。そして、まだまだ隠している事実があるのではないか。現在でも情報を隠しているのではないか。そのような疑念は拭えません。
そんな一年が過ぎて、間もなく新年度を迎えます。お陰様で当社も無事一年を過ごすことが出来ました。顧みますと、あのような状況から、無事一年を過ごせたことに、お客様、協力業者の方、職人の方、当社社員、そのご家族に心から感謝申し上げます。当社を支えて頂き本当にありがとうございました。
現在福島県で、避難されている方は16万人。そのうち県外に避難されている方は、6万人を超え、7万人に迫っています。そこでこの一年、私が心から感じていること。それは、このような状況下で、家族のため家を造っていこうとするお客様は本当に人生に前向きで、逆に造り手の私たちがたくさんの元気を頂いたことです。
震災後流通がストップし、現場が止まり、社員の家族が犠牲になり、当社にも色々な問題が降りかかりました。前が見えない状況の時、私たちが元気を頂いたのは、お引渡し時のお客様の笑顔でした。本当にありがとうございました。
新しい年度を迎えこれからも頑張ります!
宜しくお願い致します。
梅津寿光

久しぶりに春めいた日差しを感じた昨日、当社事務所の近くの田んぼで数羽の白鳥が仲良く羽を休めておりました。
田んぼの中の餌を探しているのか、シベリアへ帰る準備をしているのか。
それにしても、この場所に数十年住んでいますが、この近くの田んぼに白鳥が飛来した光景を目にしたのは、初めてです。
この冬、いつからここを棲家としているのか定かではありませんが、福島の白鳥の飛来地といえば阿武隈川。例年たくさんの白鳥が飛来し、福島の冬の風物詩となっています。でも今年はテレビで、白鳥が川面で遊ぶ様子や、市民が餌をやっている様子を見たことがありません。
特に河川敷は、放射能の数値が高く、近寄ることを自粛するよう指導されています。そのせいで餌が足りなくなり、こちらの方に移動してきたのかもしれない。田んぼで懸命に餌を探す姿に、そんなことを思ってしまいました。
間もなく北へ旅立つ数羽の白鳥・・・「来年、飛来してくる頃には福島がもっと元気になっていますように!」
梅津 寿光

