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台北を訪れる!
昨年に続き2回目の台湾訪問。
前回は式典に出席のための訪問でどこも見ることが出来ず、大変心残りで帰国。
今回はそのリベンジで観光を主とした訪問でした。

まずは「九分」へ。
ここは映画「千と千尋の神隠し」の舞台に似ているとの事で、旅行会社の企画がまんまとヒット!
日本人観光客で大賑わいです。現地の人も他の外国人も行かない、日本人の為の観光地という気がします。
次に訪れたのは「故宮博物館」数千年前の中国のお宝の数々が並びます。
世界四大博物館として知られ「翠玉白菜」は特に有名です。
次に高層ビル「台北101」へ移動。眼下に広がる台北市の発展を目の当たりにします。
そして、夜は台北最大の夜市「士林夜市」へ。おびただしい数の屋台が立ち並びます。
本当は手に取って食べ歩きしたいところですが、不衛生で日本人は無理とガイドから固く止められてじっと我慢。
名物の臭豆腐の何とも言えない臭いと熱気に包まれた夜市をただ眺めるだけした。

物価は案外日本と変わらない印象です。
コンビニでビールを買ってもそんなに安くは感じません。
自動車は、自国のメーカーがありませんからかなり高く、日本の1.5倍くらいだと言います。
それにしては、トヨタ、BMW、ベンツの高級車がバンバン街を走っている。軽自動車はほぼ見かけません。
あるのは庶民が乗るバイクと高級車。貧富の差が歴然としており中間は存在しません。

さて、台湾人は日本人にとても友好的です。
それは日清戦争後、日本が台湾を統治していた時代にさかのぼります。
日本は、台湾を、それまで列強各国が行っていた搾取型植民地支配とせず、日本と同じように扱うという「内地延長主義」を取ったのです。
まず、力を入れたのが教育です。
台湾中に次々と学校を設立し、優秀な教育者を送り込みます。
その結果、当時わずか3.8%だった台湾児童の進学率は71.3%まで向上させます。
またアヘン吸引の習慣を根絶させ、病院を各地に建設し、台湾の衛生状況を一変させます。
更にダムを造り不毛の地を、アジア有数の穀倉地帯に作り変えます。
このようにインフラ整備を成し遂げ、台湾各地で熱心に任務を遂行する先人達のお陰で、台湾人は次第に日本人を敬愛するようになったのです。

2年前経営不安に陥り末期症状に陥っていた「シャープ」を買収したのは台湾企業「鴻海」でした。
今、世界の大手企業500社の中に台湾企業はこの「鴻海」はじめ9社がランクインしています。
これは彼らの努力は勿論ですが、遠くは教育水準を引き上げた日本の統治時代に起因している。
台北の街並を眺めてそんな事を思った次第です。 

梅津寿光
人に寄り添う会社でありたい!
油圧機器メーカーKYBが行っていた免振データの偽装。
人の命に関わるデータをねつ造、改ざんしたのだからその罪は極めて重いです。企業としての責任はどこにあるのか、全く首をかしげてしまいます。

これまでも数々の企業がデータを改ざんし、国民を裏切ってきました。
思いつくだけでも、東洋ゴム、三菱マテリアル、三菱自動車、日産、スズキ自動車、住友重機械…等々国を代表するような企業名が浮かびます。
そして、安全を装うためデータを改ざんし隠ぺいした理由が、ほとんどが会社の利益を守ることに行き着きます。
全く内向な理由に、企業としての責任のかけらも感じません。
大体企業が何のために存在しているのか。何かしら、社会のためになっていることが絶対条件のはず。
少なくてもこれらの企業の創業者は必死で、社会に役立ちたい、人様に喜んでもらいたいという一心で、モノづくりに励んだり、サービスを考案したはず。
それがどこかの時点でその企業倫理が失われてしまった。
人を裏切って商売が成り立つはずがありません。その裏切りはすべて自分自身に返ってきます。
信用の失墜、巨額の取り換え費用と賠償金、取り返しのつかない事態にKYBは陥ります。
ただKYBの場合は社員の内部告発でこの問題が発覚しました。
そこにはモノづくりとしてのプライドと責任が社員に根付いていて、我慢ならなかった社員がいたと言うことになります。
別の角度から見ればそれは、大いなる救いかと思います。
それがなければこの偽装問題は果てしなく続いていたからです。

経営の神様「松下幸之助氏」の言葉を紹介します。
彼は、企業の社会的責任は次の3つに大別されるとしています。
1.企業の本来の事業を通じて、社会的生活の向上、人々の幸せに貢献していくこと
2.その事業活動から適正な利益を生み出し、それを色々な形で国家社会に還元していくこと。
3.そうした企業の活動の過程が、社会と調和したものでなくてはならないこと。

今回のKYBとデータを偽装してきた企業は、全くこの精神に反していることが分ります。
また松下幸之助氏は次の様にも述べています。
「経営を一番熱心に真剣に考えるのは、中小企業の主人公だ。大企業の経営者は困難を直接肌で感じないから、おのずと行動に力弱さが出てくる」…そうですね。
創業者の熱き心が次第に失われてくる大企業。
地域の中小企業にとっては、お客様の声が命そのものです。大事にしないとあっという間に吹っ飛びます。
これからも、人に寄り添う会社であり続けたいと思います。


梅津寿光
災害の夏が終わる。
今年の夏は史上最強の暑さに加え、大きな自然災害が4つも日本列島を襲いました。
①6月18日の「大阪北部地震」、②7月6日の「西日本豪雨」、③9月4日の「平成30年台風21号」、④9月6日の「北海道胆振東部地震」わずか3か月の間にこれほどの災害が起こり、多くの犠牲者が出てしまいました。
心よりお見舞いを申し上げます。

日本の暴風災害は他の国に比べて多く発生します。
その理由として、日本が大陸の東側に位置するので台風が上陸しやすい。
山が多いので大雨が低地に向かって滝のように流れる。
狭い国なので、山際、川沿い、海岸沿いにも多くの人が住んでいる等が挙げられています。

また地震については、世界中で起こる地震の10%以上が日本で起こっています。
その理由は…地球の地殻は10数枚のプレートで出来ています。陸地や海はその上に乗っていて、そのプレートは動いています。
それらプレートのうち何と4つが日本列島又は列島付近でぶつかり合っているのです。
ぶつかり合っていますから、ゆがみが生じ亀裂が入ります。
これを断層と言い、この断層が動くと地震になります。この断層が浅い所や、平地や盆地の下にあると直下型の地震となります。
今回の北海道の地震そして阪神淡路大震災がそうです。
またプレートそのものが跳ね上がることがあります。これが東日本大震災で、巨大津波を引き起こしました。

今回の北海道の地震は、経済的にも大損失をもたらしました。
観光業で292億円、農林水産業で397億円といわれています。その他、製造工場も操業停止に追い込まれていますから、全体的な損失は巨大で計り知れません。
そして、この地震の被害を増幅させたのが「ブラックアウト=大停電」だと思います。
電力の供給のバランスが崩れ、北海道内のほぼ全世帯約295万戸が停電に陥ってしまったのです。
その影響は数日に及びました。人の命を危険にさらし、あらゆる産業の経済的損失を生みました。
今回の大停電は、電力供給を守れなかった北海道電力の大失態かと思います。
東日本大震災の時さえこのような大規模な電力不足が長時間続くことはありませんでした。

企業は、社会的使命をもって存在しています。
社会に役立つという使命です。特に電力会社は人の命と財産に瞬時に直結します。
この様な度重なる災害にあっても、被災者はじっと我慢をして礼節を守って暮らしています。
暴動など起きません。
「何という国民性だ!」海外のメディアは、この日本人の振る舞いに大いに驚き称賛します。
ただそれに甘えてはならない。今回の企業責任は非常に大です。

梅津 寿光
海に漂う「見えないゴミ」を知る
一見、静かで穏やかな海。
ところが、そこには繊細なゴミが大量に不気味に横たわっています。

その正体は、大きさ5ミリ以下のプラスチック=「マイクロプラスチック」と呼ばれます。
目には見えません。
世界中から海に流れるプラスチックの膨大なゴミ。
海に流されたプラスチックのごみは、長い間、太陽の紫外線にあたり、高温にさらされ、光分解と熱酸化分解によって劣化が進みやがてバラバラになります。
流木や海藻なら、微生物などの働きでやがては分解され、二酸化炭素や水などに戻ります。
しかしプラスチックはいくら小さくなっても分解されることはありません。永遠に浮遊し続けるのです。

その数5兆個以上と言います。
しかも、このマイクロプラスチックは、海水中に溶けやすい有害物質を吸着し、それを100万倍に濃縮させると言いますから厄介です。
これを海の生き物が食べます。
イワシの胃の中も、クジラの胃の中もマイクロプラスチックで一杯。
プラスチックでおなかが満たされ、体内に有害物質が蓄積されます。これを人間が食べます。
マイクロプラスチックだけなら、体外に排出されますが、有害物質は、身体にダメージを与えます。
いずれ悪影響が表面化することは必至と思われます。

つまり、ただのプラスチックごみではありません。
生態系に悪影響を及ぼし、有害化学物資の運び屋としての怖い側面を持っているのです。

このマイクロプラスチックの発生ルートは2つあります。
1つ目は製造された時点ですでに5ミリ以下となっている「1次マイクロプラスチック」。
これには、洗顔料、歯磨き粉、ボディシャンプーなどのケア商品などに含まれる微粒子(マイクロビーズ)がその原因で、排水溝を流れ、海に入り込みます。これは製造段階または浄化段階で対処していくしかありません。
2つ目は先ほど述べたプラスチック製品が劣化してバラバラになる「2次マイクロプラスチック」です。
圧倒的にこちらの量の方多いとされます。
このプラスチック製品は海岸に捨てられたものもありますが、川から流れ海に入り込む物も少なくありません。
毎年800万tのプラスチックごみが海に流出していますが、その半分が東南アジア4か国から排出されます。特に中国がダントツです。

プラスチック製品は安価でとても便利です。生活必需品のあらゆる物がプラスチック製品です。
私達が現場で使う建設資材でも、ブルーシートはじめ、なくてはならない物ばかリです。
外食産業では相次いでプラスチック製のストローを廃止しています。国連でも盛んに警鐘を鳴らしています。
日本ではまだまだ危機意識が少ないように思います。
もっとプラスチックの行く先の怖さを知るべきです。


梅津寿光
災害と猛暑の危険な夏
災害と猛暑、生命を脅かす危険な夏に直面しています。

今月、西日本を襲った豪雨は最悪の被害をもたらし、220人以上の命を奪いました。
この豪雨被害、特に山崩れによる土砂災害によるものが甚大でした。
山の斜面がもぎ取られ、民家に流れ込む映像は衝撃的です。
しかし、そもそも、何故あのような山の下に、又は山を切り開いてニュータウンを開発したのか疑問です。理由はこの様です。

あの西日本の一帯は花崗岩におおわれています。
花崗岩は風化すると「真砂土」という地質になります。
花崗岩は風化すると粗い粒子を残したままバラバラの状態となり、非常にもろく崩れやすくなります。
雨でもろくなった花崗岩の表面「真砂土」が崩れ落ち、今回の被害につながったのです。

このやわらかい「真砂土」の地質は、造成、宅地開発をする際はとても作業しやすく、費用も安価で済みます。
その様な安易な考え方が今回の大惨事を生んでしまった。
これはまさしく人災ともいえるのではないかと思います。
毎年起こる豪雨による被害の教訓を全く生かしてなかった。非常に残念です。

勿論、一方でこの豪雨被害は地球温暖化に深くかかわっています。
暖められた空気が水蒸気となり、線状降水帯が生まれ、激しい雨をもたらし、毎年の様に各地に洪水被害をもたらします。
北海道に梅雨がないなんて今や通用しません。
去年も今年もこの時期、北海道の大地は水浸しの被害に遭っています。

地球は悲鳴を上げ、私達に盛んに警告を発しています。
何と北極圏のノルウェーでも33.5度、フィンランドでも33.4度を記録、生態系への影響が深刻化されています。
日本では、連日、全国約3分の1の観測地点で、35度以上の猛暑日を記録しています。
ここ福島でも37度、38度は当たり前となりました。こうなると今までの常識が通用しないかも知れませんね。
犠牲者が出てからでは遅いです。私達の工事現場も本当に危険な状況です。
そういえば、暑い国の工事現場は、日中は避けて夜間動きます。
こうなると夏の働き方改革も必要なのでは…。夏の高校野球もナイター又はドーム球場に切り替えた方が良いとさえ思います。

そしてこの酷暑の中、被災地にてボランティア活動をする方々、本当にご苦労様です。
今回の被害地は、広島、岡山、愛媛など広範囲に渡り、ボランティアの数が圧倒的に足りないと聞きます。
阪神淡路大震災から起こったボランティア活動。
絆、連帯感…あれから日本が変わったように思います。
災害の度に駆けつけるボランティアの方々に、ただただ頭が下がります。

 梅津寿光